みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。寛容を尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。
というのは、人々が健全な教えに耳を貸そうとせず、自分につごうの良いことを言ってもらうために、気ままな願いをもって、次々に教師たちを自分たちのために寄せ集め、真理から耳をそむけ、空想話にそれて行くような時代になるからです。Ⅱテモテ4:2-4
「今の悪の世界」では、クリスチャンたちの心にも、悪の力は働きかけ、真理から耳をそむけるように誘惑します。
厳しい訓戒を聞き、火によってきよめられるよりも、「自分に都合の良いこと」を聞く方が心地よいからです。
また、神を知らない人々の迫害を受けるよりも、神を知らない人々に迎合した方が、安楽だからです。
ときには、「未信者をつまずかせてはならない。」というもっともらしい理由によって、真理がねじ曲げられてしまうことすらあります。
それは、たとい私がおそくなったばあいでも、神の家でどのように行動すべきかを、あなたが知っておくためです。神の家とは生ける神の教会のことであり、その教会は、真理の柱また土台です。Ⅰテモテ3:15
しかし、もし真理をねじ曲げ、真理において妥協するなら、私たちは柱と土台を失い、何も残らなくなってしまいます。
役に立たなくなったものは、燃える炉に投げ込まれてしまうでしょう。
しかし、私たちが堅く真理に立つならば、今の悪の世界であっても、必ず勝利します。
なぜなら、それは真理だからです。
わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。ヨハネ14:6
真理によって彼らを聖め別ってください。あなたのみことばは真理です。ヨハネ17:17
キリストこそ、真理です。みことばこそ、真理です。
しかし一方で、人間に過ぎない私たちは、キリストを知り尽くすことはできず、真理を極めることはできません。
その点で、私たちは常に「自分は目の見えない愚か者であること」を忘れてはなりません。
しかし、神は、私たちが真理を知るようになることを望んでおられ、私たちに真理を知るための御霊を与えてくださいました。
神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。Ⅰテモテ2:4
その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます。ヨハネ16:13
大切なことは、自分が愚か者に過ぎないことを覚え、ひたすら主を畏れることです。
みことばと、御霊によって、真理のうちに歩み続けられるように、ただ主に拠り頼み、祈りましょう。
ただし、ほんとうにあなたがたがキリストに聞き、キリストにあって教えられているのならばです。まさしく真理はイエスにあるのですから。エペソ4:21
真理に堅く立つとき、「私たちは目が見える」と主張する兄弟姉妹たちから、「律法的である」と誤解されることがあるかも知れません。頑固で、強情で、堅苦しく、不自由だと、反抗されるかも知れません。
しかし、私たちは「人を恐れる」べきではありません。ただ「神を畏れる」べきです。
もし神を畏れず、神の真理を曲げるならば、それはもはや「神のもの」ではなく、すべては崩壊します。その「妥協の産物」は、誰も救いません。
しかし、真理に堅く立つならば、本当にそれが真理であるならば、必ず勝利します。
本当に真理に堅く立つならば、私たちは真に自由になります。
もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。ヨハネ8:31-32
もしまだ勝利していないのなら、もし今、不自由さを感じているのなら、私たちはさらに、自分自身を主の光によって照らしていただき、徹底的に自己吟味し、主によってきよめられ続けられましょう。
救われた私たちは、決して罪に定められることはありませんが、決して充分にきよくなることはできず、「私はもう完全にきよくなった。」と言うことはできません。
そこにある問題すらも、主は必ず私たちの益としてくださいます。
私たちが現状に打ちひしがれて嘆くことなく、まず自分自身の内側をきよめられることを求め続けるのなら、素晴らしい祝福に与り、やがてみことばの約束どおりに、勝利と自由を得るでしょう。
父なる神様。どうか目の見えない愚かな私たちが、あなたの真理のうちを歩み続けることができるように助け、導いてください。
あなたのみことばは真理です。真理に従い、真理のうちを歩み続けることによって、みことばのとおりに、私たちを古い束縛から解放し、真の自由を得させてください。
あなたのいのちのみことばを、私たちが自由に解放し、人々を真に解放する働きに与ることができますように、私たちを真理によって聖め別ってください。
主よ。あなたの道を私に教えてください。私はあなたの真理のうちを歩みます。私の心を一つにしてください。御名を恐れるように。
わが神、主よ。私は心を尽くしてあなたに感謝し、とこしえまでも、あなたの御名をあがめましょう。詩篇86:11-12
