アブラハムは手を伸ばし、刀を取って自分の子をほふろうとした。
そのとき、主の使いが天から彼を呼び、「アブラハム。アブラハム。」と仰せられた。
彼は答えた。「はい。ここにおります。」 創世記22:10-11
神は、夜の幻の中でイスラエルに、「ヤコブよ、ヤコブよ。」と言って呼ばれた。 彼は答えた。「はい。ここにいます。」 創世記46:2
神は柴の中から彼を呼び、「モーセ、モーセ。」と仰せられた。 彼は「はい。ここにおります。」と答えた。 出エジプト記3:4
そのうちに主が来られ、そばに立って、これまでと同じように、「サムエル。サムエル。」と呼ばれた。
サムエルは、「お話しください。しもべは聞いております。」と申し上げた。 サムエル記第一3:10
大勢の中で、一度しかお会いしたことのない方が、再会した時、私を名前で呼んでくださいました。
その方が、私のような者を覚えていてくださったことだけでも嬉しいことでしたが、私の名前を覚えていてくださったことには感激しました。
聖書の中で、神は一人ひとりに、名前を呼んで話しかけられます。
神にとって、私たちは「みな同じような人間」ではなく、一人ひとりが特別な存在です。
聖書には、神から名前を2回繰り返して呼ばれた人物が7人いるそうです。
私たちは神から名前を呼ばれたときに、果たして御声を聞き取ることができるでしょうか…。
そして、その御声に、従順に聞き従っていくことができるでしょうか…。
旧約聖書の4人は、いつも神を見上げ、神を待ち望み、神の御声を聞く備えができていました。
わたしは秘められている財宝と、ひそかな所の隠された宝をあなたに与える。
それは、わたしが主であり、あなたの名を呼ぶ者、イスラエルの神であることをあなたが知るためだ。
わたしのしもべヤコブ、わたしが選んだイスラエルのために、わたしはあなたをあなたの名で呼ぶ。
あなたはわたしを知らないが、わたしはあなたに肩書を与える。
わたしが主である。ほかにはいない。わたしのほかに神はいない。
あなたはわたしを知らないが、わたしはあなたに力を帯びさせる。
それは、日の上る方からも、西からも、わたしのほかには、だれもいないことを、人々が知るためだ。
わたしが主である。ほかにはいない。イザヤ書45:3-6